
犬にチーズを与えても大丈夫?安全性が高い理由・種類・正しい与え方を徹底解説
「愛犬にチーズをあげてもお腹を壊さない?」
「牛乳はダメなのに、なぜチーズはあげても大丈夫なの?」
愛犬へのチーズの安全性について、疑問を持つ飼い主さんは多いでしょう。チーズは、豊富な栄養素が含まれていますが、与え方を間違えると心臓病や膵炎などにつながるリスクが潜んでいます。
この記事では、チーズが犬の消化に優しい理由や安心して与えられるチーズの種類、正しい与え方を解説します。

投稿者
吉田未夢
岡山理科大学卒業後、ドッグスクールにて犬の訓練士(ドッグトレーナー)として活動。 犬の行動と心理を深く掘り下げ、問題行動の改善やしつけ指導、飼い主と愛犬がより良い関係を築けるよう努めている。
犬が乳製品でお腹を下すのはなぜ?

犬に乳製品を与える際、飼い主さんが最も心配することは「お腹を壊さないか」という点ではないでしょうか。
犬がお腹を下す主な原因は、乳製品に含まれるラクトース(乳糖)を分解する酵素ラクターゼが犬の体内で十分に生成されていないことです。
犬の乳糖不耐症とは
生後約2ヶ月までの仔犬期には、母犬の母乳で育つため、ラクトース(乳糖)を分解するためにラクターゼを体内で大量に生成します。成長し、離乳が進むと、体内でラクトースを処理する必要がなくなるため、ラクターゼの生成量は徐々に減少していきます。
ラクターゼの生成量が減少することにより、成犬が牛乳などの乳製品を摂取すると、乳糖が分解されないまま腸に到達してしまい、下痢や腹痛など、犬がお腹を下してしまうことを乳糖不耐症と言います。
主な症状と対処法
乳糖不耐症である場合、乳製品を摂取してから、30分~数時間以内に以下の症状が現れます。
- 下痢
- 嘔吐
- 腹部脹満
- 腹痛
- 食欲不振
これらの症状は一時的であることが多く、乳製品の摂取を控えて、様子を見ることで自然に改善する場合がほとんどです。
重度(激しい下痢が続くなど)の場合は、脱水症状や慢性的な下痢につながる可能性があるため、動物病院へ相談しましょう。
チーズはあげても大丈夫?

チーズは、市販のおやつとしても人気が高く、乳製品でありながら犬に与えても問題はありません。チーズをあげても良い理由と種類を解説します。
ラクトースの含有量が少ない
チーズは加工の際、乳酸菌がラクトースを分解しながら発酵して作られます。製造過程でラクトースがほとんど分解されるため、ラクトースの含有量が少なく、乳糖不耐症の犬でも消化不良を起こしにくいです。
あげてもいいチーズの種類
愛犬にチーズを与える際、低塩分かつ低脂肪のものを選ぶことが重要です。
最も推奨されるチーズは、塩分や脂肪分が調整された犬用のチーズですが、人間用のチーズを与えることも可能です。人間用のチーズを選ぶ際は、低カロリーで低塩分のカッテージチーズやモッツァレラチーズなどのフレッシュチーズを選びましょう。
塩分や添加物が多く、高カロリーなプロセスチーズや、チェダーチーズなどの熟成チーズは健康上のリスクがあるため、与えないで下さい。
犬にチーズを与える際の注意点

過剰摂取をしないように気をつける
人間用のチーズは塩分が高く、カロリーや脂質も多いため、犬に与える際は注意が必要です。
チーズを与えすぎると、単なる肥満だけでなく、消化器への負担や塩分過多による心臓や腎臓への負担など、深刻な健康問題をもたらす可能性はあります。
心臓病や腎臓病などで塩分制限が必要な愛犬や、膵炎の既往歴がある愛犬にはチーズを与えることを避け、与える際は必ず獣医師にご相談ください。
アレルギーがないか注意する
チーズは乳製品であるため、愛犬が乳製品アレルギーを持っている場合、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどの症状が現れます。
少量では症状が出なくても、大量に摂取した際に症状が現れたり、突然アレルギー体質になったりすることもあります。チーズを与える際は、常に愛犬の体調と行動の変化に注意を払い続けることが大切です。
カロリー管理をする
チーズは、おやつやご褒美として与え、与える量は愛犬の1日の総摂取カロリーの20%以内に抑えましょう。
市販の犬用チーズは、必ずパッケージの裏面などに記載されている適量を守るようにしてください。
チーズの栄養素とメリット

チーズに含まれる栄養素
チーズには、主にタンパク質、脂質、カルシウムといった重要な栄養素が豊富に含まれています。
タンパク質は、愛犬の健康的な体作りを支える主要栄養素であり、筋肉、皮膚、そして美しい毛並みをつくる基礎となります。また、体内の細胞やホルモンの生成にもかかせません。
脂質は、活動のための重要なエネルギー源であると同時に、皮膚のバリア機能を保ち、毛に自然なツヤを与える役割を持ちます。
カルシウムは歯と骨を丈夫にするだけでなく、神経伝達や血液凝固といった、生命活動を支える機能にも関与しています。
チーズを与えるメリット
チーズは、高い嗜好性を活かした多様な使い道があります。
例えば、しつけのご褒美として活用するだけでなく、愛犬が体調を崩して薬を飲まないときには、チーズで包んで与えることでスムーズに投薬できます。食欲不振でいつもの食事を食べてくれない場合にも、チーズをトッピングとして加えることで、食欲を刺激する効果も期待できます。
愛犬の健康を考えたチーズのおすすめおやつ
QCHEFSのおやつは、カッテージチーズが主原料となっており、チーズを初めて食べる愛犬や、チーズが大好きな愛犬におすすめです。
「お腹を下さないか」が気になる愛犬に配慮し、製造過程で乳糖を含まない製法を採用しているため、乳糖は一切使用していません。素材に含まれているカッテージチーズの抗菌ペプチドが口内の健康維持をサポートし、歯の汚れを除去し、口臭を軽減します。
QCHEFSについて👉:QCHEFSとは?ブランド概要と取扱アイテムのご紹介
Cheesies(チージーズ)/犬用デンタルスナック

Cheesies(チージーズ)は、キューブ型スナックです。
カリカリとした食感を楽しみながら、お口の健康を維持できるようサポートします。
夜のおやつとして与え、犬が良く噛んで食べることで、歯垢の沈着を抑え、口臭を軽減する効果が期待できます。小型犬から大型犬まで、すべての犬種におすすめで、特に噛むのが好きな愛犬に最適です。
QCHEFS利用者の声
でも歯石はついちゃってます😅
今回はドイツ🇩🇪の犬猫デンタルブランド
【QCHEFS(キューシェフス)】さんの
噛むことで口の中で砕けたり歯石の沈着を中心に
臭の軽減が期待できる
『Cheesies(チージー)』をお試しください♡
@qchefs_jp
普段丸呑みだから噛むかなぁ〜🤔と心配したけど
美味しそうにカリカリ食べました✨
今日だけ始めたので数週間食べさせて経過を報告します☺️💕
無添加でグルテンフリーは安心ポイント❣️
※一部記載
※こちらはタイアップ投稿です
まとめ

チーズは、乳糖(ラクトース)の含有量が少ないため、牛乳でお腹を壊しやすい乳糖不耐症の愛犬にも比較的安心して与えることができます。
しかし、人間用のチーズは、塩分や脂質が多く含まれているため、愛犬の健康に大きな負担となる可能性があります。
そのため、愛犬の健康を第一に考えるなら、必ず犬用チーズを選ぶか、または塩分が控えめなフレッシュチーズを選びましょう。そして、適量を守り、日々のご褒美やお薬を飲ませる際のサポートとして賢く活用することが大切です。


